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邦楽としての御詠歌のルーツ

邦楽の流れと関係性

神社(古来より存在)
   → お神楽祭囃子

  田植歌田楽(土着神道)(五穀豊穣祈願)
      → 民謡
        → 相撲甚句

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大陸から(外来)
    → 相撲甚句(大陸からの渡来人が伝えた宮廷音楽)
    → 散楽猿楽(滑稽主体で、宗教性なし)
        → 軽業(奇術や滑稽な物まね)
         → 伎楽(外来最古の舞台芸能、能楽の起源)
          → 狂言(お笑い諸芸の元祖)
           → 能楽(観阿弥・世阿弥の出現で宗教性・芸術面)
              (観世座、宝生座、金春座、金剛座)
             →  → 能楽
    → 琵琶楽
       → 平曲

仏教(外来)
    → 声明
    → 御詠歌 、和讃

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(日本固有)
 お伽草子 (絵入り物語:一寸法師、浦島太郎、、、浄瑠璃十二段草子)
    → 浄瑠璃人形浄瑠璃文楽
      → 歌舞伎
         → 囃子
         → 義夫太常磐津清元新内
         → 長唄端唄小唄歌沢

    説経節祭文語り、(浄瑠璃) → 浪曲
 

邦楽を発生年代順に分類してみます。
神話以前 古墳時代 飛鳥時代 奈良時代 平安時代 鎌倉時代 室町時代 安土桃山 江戸時代 明治時代 大正時代 昭和以降
神道 お神楽










祭囃子










田楽










民謡









相撲甚句










神話 古墳 飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安桃 江戸 明治 大正 昭和
外来 雅楽









散楽










猿楽










軽業









伎楽










狂言





















能楽





















謡曲










琵琶楽










平曲










神話 古墳 飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安桃 江戸 明治 大正 昭和
仏教 声明









仏教 御詠歌










仏教 和讃










神話 古墳 飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安桃 江戸 明治 大正 昭和
日本固有 お伽草子










浄瑠璃










人形浄瑠璃










文楽










歌舞伎










囃子










義夫太










常磐津










清元










新内










長唄










端唄










小唄










歌沢










説経節










祭文語り










浪曲










説明
神道お神楽
(おかぐら)
神社は神道で日本古来の宗教。 仏教の伝来よりも古くから神社のいくつかが創建されていた 御神楽の起源は,天岩戸の前での天鈿女(あめのうずめ)命の舞であると伝えられる

------------- 参考リンク -----------------
【伊勢神宮】神宮のご祈祷 御神楽 ISE-JINGU
【伊勢神宮】御神楽(みかぐら)
お神楽 in 宗像神社 2016
石清水八幡宮【公式】 巫女舞 「早神楽」
神道祭囃子
(まつりばやし)
祭囃子の起源は祇園祭と言われ、 祇園祭の起源は平安時代の貞観11年(869年)の祇園御霊会とされている。

------------- 参考リンク -----------------
2015年 浅草 三社祭 囃子
お囃子乱舞!諏訪神社例大祭 2日目の見どころお囃子乱舞
祭囃子
土着田楽
(でんがく)
田楽は土着神道・五穀豊穣祈願のお祭り。楽と踊りなどから成る。 田植えの前に豊作を祈る田遊びから発達した。 平安時代中期に成立した日本の伝統芸能。

鎌倉時代にはいると、田楽に演劇的な要素が加わって田楽能と称されるようになった。
田楽ないし田楽能は「能楽」の一源流であり
田楽は、猿楽の興隆とともに衰えていったが、現在の能(猿楽の能)の成立に強い影響を与えた。 能を大成した世阿弥は、「能の先祖」として田楽の名を挙げている。


------------- 参考リンク -----------------
第20回 山代大田楽 2015 8 2
高崎大田楽 2016.10.16
平成26年 伊東大田楽 A
賀茂神社 大田楽 その1
(土着)民謡
(みんよう)
古代から続く伝統的な歌唱曲の総称。 日本語の発声、韻から生まれたもので日本固有の音楽の原点。
「民謡」という呼び名は明治時代半ばにfolk songの訳語として創出された。 それ以前は里謡、俚謡(りよう)とも呼ばれていた。


------------- 参考リンク -----------------
第17回青森県民謡グランプリ
日本民謡大全集 北から南から【BGM 民謡】
日本民謡 ベスト・レコーディング!【BGM 民謡】
 相撲甚句
(すもうじんく)
甚句は元日本民謡の一種で,相撲甚句は越後甚句の流れといわれる。
江戸時代末期から始まり、力士が土俵上で余興的に唄ったのでこの名が生まれた。


------------- 参考リンク -----------------
相撲甚句名選集
相撲甚句「祝い唄」 元・栃桜
相撲甚句
相撲甚句名選03 花つくし
相撲甚句名選06 鶴と亀

(外来)雅楽
(ががく)
奈良時代に大陸や朝鮮半島から日本に伝わった奏楽が、日本風土の中で培われ「雅楽」として平安時代中期に大成された。
雅楽は少数の専門楽人と限られた上層階級の音楽だった
合奏音楽としては世界で最も歴史が古く、完成された音楽体系を持ち、歴史的価値が高く評価されています。
笙〔しょう〕、篳篥〔ひちりき〕、龍笛〔りゅうてき〕


------------- 参考リンク -----------------
雅楽:越天楽
日本の伝統音楽 - 雅楽~平安のオーケストラ
平調 越殿楽
雅楽 「君が代」
「雅楽を楽しむ」 『雅楽』ってどんな音楽? (1/2)
「雅楽を楽しむ」 『雅楽』ってどんな音楽? (2/2)
「雅楽を楽しむ」 楽器の紹介その一「篳篥」
「雅楽を楽しむ」 楽器の紹介その二「龍笛」(1/2)
「雅楽を楽しむ」 楽器の紹介その三「笙」
「雅楽を楽しむ」 楽器の紹介その四「打楽器」
「雅楽を楽しむ」 楽器の紹介その五「琵琶」
「雅楽を楽しむ」 楽器の紹介その六「箏」
「雅楽を楽しむ」 古のオーケストラ~管絃~
(外来)散楽
(さんがく)
奈良時代に唐から伝来し、散楽または単に猿楽とよんだ。
宮廷芸能である「雅楽」に対し、俗楽を意味する民間の芸能であった。
散楽は当初、雅楽と共に朝廷の保護下にあったが、やがて民衆の間に広まり、それまでにあった古来の芸能と結びついて、やがて猿楽と呼ばれるようになり、現在一般的に知られる能楽の原型がつくられていった。
散楽は古代ギリシャや古代ローマ等の文化が中国に伝わり発展してきたものといわれる。
世阿弥の伝書には散楽の事を申楽(さるごう)と書かれていた。


------------- 参考リンク -----------------
東西屋社中の散楽囃子
平成散楽の大道芸師in2012平城京天平祭
(外来)猿楽
(さるがく)
平安時代に成立した日本の伝統芸能。能は江戸時代までは猿楽と呼ばれ、狂言とともに能楽と総称されるようになったのは明治以降のことである。
中国・唐の頃(618~907年)に盛んだった散楽(さんがく)が日本に伝来し、平安時代にその音が転訛して「さるがく・さるがう」と名が付いたとされる。
室町時代には、鎌倉時代の猿楽が発展し観阿弥や世阿弥らの登場によって現在の能楽とほぼ同等の芸能としての猿楽が形作られる

------------- 参考リンク -----------------
猿楽 多賀大社
多賀大社「万灯祭」  近江猿楽多賀座 2016.8.5.〈金〉
申楽(猿楽)2015完全収録版 京都・新熊野神社 - 能楽発祥の地 </A>
猿楽
(外来)軽業
(かるわざ)
奇術や滑稽な物まねなどの演芸。奈良時代に唐から伝来した散楽(さんがく)を母胎につくり出されたもの。鎌倉時代頃からこれを職業とする者が各地の神社に隷属して祭礼などに興行し,座を結んで一般庶民にも愛好された。室町時代になると,田楽や曲舞(くせまい)などの要素もとり入れ,観阿弥・世阿弥父子により能楽として大成される。

------------- 参考リンク -----------------
【すごいバランス】軽業パフォーマー
桂米朝(三代目)師匠の落語「軽業」
(外来)伎楽
(ぎがく)
7世紀頃に中国大陸より日本に伝わった日本最古の舞台芸能である
現在能楽と称されている芸能の起源


------------- 参考リンク -----------------
伎楽
仮面の祝祭シリーズ 元祖ゆるキャラ 玄奘三蔵大祭伎楽法要(薬師寺)
国文祭・障文祭なら2017 オープニング 伎楽 天理大奈良大
玄奘祭伎楽
平成伎楽団イントロダクション
(外来から)狂言
(きょうげん)
室町時代に誕生した芸能です。
能は歴史や神話などの物語を題材にした幻想的かつ悲劇的な内容であるのに対して、狂言は一般庶民の日常生活を題材にしたような喜劇的な内容となっています。
台詞は「~でござる」という口語調 台詞と仕草に重点を置いた写実的な内容 登場人物は名もない普通の庶民や大名が主役


------------- 参考リンク -----------------
狂言「越後婿~祝言の式」 和泉流 シテ・野村萬斎
茂山千五郎家 お豆腐狂言 柿山伏 其の一
こどものためのおもしろ狂言 ダイジェスト
狂言 『 千 鳥 』 (ちどり)
(外来から)
(のう)
能楽
(のうがく)
大陸から伝来した「散楽」をベースに、古来より演じられていた民衆の芸能(田楽や曲舞など)を取り入れ、1つの芸能として、観阿弥・世阿弥親子が確立させた。当時は「猿楽能」と呼ばれ、奈良を中心に広められていました。
以後、時代の流れに沿って作り変えられ、豊臣秀吉からも庇護を受け、江戸時代には幕府の式楽の地位を不動のものにしました。
現在も、舞台・台本・能面・装束・発声など世阿弥の創出したものの多くがそのまま受継がれてきています。
台詞は「~にて候」という文語調。 音楽や舞踊の要素が強く、内容も象徴的。
登場人物は物語の中の登場人物や歴史上の有名な武将などが主役


------------- 参考リンク -----------------
公益社団法人 能楽協会
能を楽しむための基礎知識❖日本の伝統芸能
「 翁 」 能 天下泰平・国土安穏・子孫繁栄・五穀豊穣
能 船弁慶 シテ 野村四郎 2002 杉並セシオン
能 高砂
能『隅田川」』~悲しみを覆う声~」告知動画
「能 囃子の世界」(DVD)
(外来から)
(うたい)
能の声楽(言葉・台詞)に当たる部分のこと。またそれのみを謡うこともいう。
詠歌や小唄などと区別するため「うた」でなくて「うたい」と読ませた。 江戸時代までは「謡」とだけ言い、謡曲という言葉が使われ始めたのはそれ以降 室町末期ごろから能の舞台以外の場所で主に素人の習い事、娯楽として謡が盛んに行われた。これを「素謡」(すうたい)とも称する。


------------- 参考リンク -----------------
能をやってみよう! 謡「高砂 待謡」
観世流 青木一郎師・青木健一師 謡「鶴亀」
DVD実践編3 謡「千秋楽」
(外来から)謡曲
(ようきょく)
能の詞章のこと。 本来、「謡」と言われていたものが、大正・昭和初期から「謡曲」とも称するようになった。謡曲は「謡の曲」という意味 能はその大部分が江戸時代以前に作られたものである。

------------- 参考リンク -----------------
観世流謡曲 「高砂」より、祝言の小謡「四海波」
能 高砂
観世流能楽師 中島志津夫 謡曲「羽衣」キリ
(外来から)琵琶楽
(びわがく)
琵琶は7、8世紀頃、中国から日本に入った。
半開の扇の形の撥で弦を弾く。 五弦琵琶、楽琵琶、平家琵琶、盲僧琵琶、唐琵琶、薩摩琵琶、筑前琵琶などの種類がある。


------------- 参考リンク -----------------
人間国宝 筑前琵琶 奥村旭翠/琵琶『羅生門』
琵琶演奏 「祇園精舎」 ~伝統音楽デジタルライブラリー
熊田かほり 鶴田流琵琶 「壇ノ浦」より
琵琶演奏 「那須与一」 ~伝統音楽デジタルライブラリー
(外来から)平曲
(へいきょく)
鎌倉時代初期に始まり、南北朝時代に大成。 平曲自体は琵琶楽であるが、その曲節は声明と謡曲との中間に位置している
『平家物語』を琵琶に合わせ、曲節をつけて語るもので、平家琵琶によって演奏される。


------------- 参考リンク -----------------
平家物語 祇園精舎/岩佐鶴丈
びかむ「敦盛 ~平家物語より~」 (琵琶 尺八 箏 和楽器)
平曲(大分)
平曲「紅葉」
平曲 「先帝御入水」前田流平家琵琶 橋本敏江門下 鈴木孝庸

(仏教)声明
(しょうみょう)
声明は仏教音楽の一種で、奈良時代から平安初期にかけて中国から伝来した。
経文に旋律を付けて唱えるもので、サンスクリット(古代インドの言葉)を用いる梵讃(ぼんさん)、漢語を用いる漢讃(かんさん)、日本語を用いる和讃(わさん)の三通りがある。


------------- 参考リンク -----------------
天台声明 青龍殿 百僧公演
真言法響会十周年記念声明公演 曼荼羅の響音
天台声明 四智梵語
長谷寺に伝わる節のついたお経、声明(しょうみょう)
平安仏教の響き 法楽太鼓・声明中曲
(仏教)御詠歌
(ごえいか)
御詠歌の起源は、平安時代の花山法皇(968-1008)の西国巡礼にあると言われています。 ですから、御詠歌は流行歌や民謡などとは異なり、仏教の信仰心と共に在るものです。
五・七・五・七・七の和歌(三十一:みそひと文字)に節をつけたものを「御詠歌」、 七五調または五七調の詩に節をつけたものを「和讃(ご和讃、御和讃)」と言いますが、 この二つを合わせた総称も広い意味で『御詠歌』と言われています。


------------- 参考リンク -----------------
平安仏教の響き 御詠歌 三宝和讃
平安仏教の響き ナレーションから観音大慈
高野山真言宗青年合唱団 御詠歌金剛
金剛流御詠歌『追弔和讃』
(仏教)和讃
(わさん)
七五調または五七調の詩に節をつけたものを「和讃(ご和讃、御和讃)」と言います。
成立は御詠歌とほぼ同じ平安時代と思われます。


------------- 参考リンク -----------------
和讃
御地蔵和讃 (賽の川原) 吹込巡禮 大教導師
音楽法要:和讃・念佛

日本固有お伽草子
(おとぎぞうし)
室町時代の14世紀から17世紀のあいだに日本国内で誕生した短編の絵入り物語(音は無いので邦楽には入らないと思います。)。
有名な一寸法師や浦島太郎なども、お伽草子の一種です。
ちなみにお伽草子と呼び始めたのは江戸時代で、当時の人々は「物語」や「絵草紙」などと呼んでいました。


------------- 参考リンク -----------------
お伽草子とは???浦島太郎とは???
かちかち山 お伽草子より
【朗読】浦島太郎 (御伽草子) 其の一
浄瑠璃
(じょうるり)
戦国時代ごろのお伽草子の一種で、15世紀後半までに出来てでき好評を博した『浄瑠璃十二段草子』 (『浄瑠璃姫物語』ともいう) によって、浄瑠璃という新しい語り物が生れた。
一七世紀初めから三味線を伴奏として人形芝居と結びつき,人形浄瑠璃が起こり
1684年竹本義太夫が大坂の竹本座で義太夫節を語り始め,ここに浄瑠璃は義太夫節の異名ともなった。のち豊後節やその系統の常磐津節・清元節などの歌舞伎浄瑠璃,また一中節・河東(かとう)節・新内節など座敷で聞かせる唄浄瑠璃など諸浄瑠璃が派生した。
『曾根崎心中』『心中天の網島』など,近世庶民の生活を描く世話浄瑠璃に傑作が続出した。義太夫,近松の死後もその後継者により,『菅原伝授手習鑑』『義経千本桜』『仮名手本忠臣蔵』などの時代物傑作が作られ,人形浄瑠璃は歌舞伎をしのぐほどの隆盛をきわめたが,18世紀中期以後は発展が止り,古典化した。このほか,豊後節の系統をひく常磐津,富本,清元,新内などは,歌舞伎の劇場音楽として,あるいは座敷浄瑠璃として近世後期,江戸で発達した。


------------- 参考リンク -----------------
浄瑠璃 「一谷嫩 」 敦盛出陣の段 (NHK-FM 邦楽のひととき)
素浄瑠璃 「壇浦兜軍記」 阿古屋琴責の段 1
浄瑠璃『曽根崎心中〜天神森の段』(前半部分) 野澤松也
浄瑠璃『本朝廿四孝〜奥庭狐火の段』 野澤松也
人形浄瑠璃
(にんぎょうじょうるり)
日本固有の人形劇の一。三味線伴奏で語る義太夫節などの浄瑠璃に合わせて人形を遣うもの。
室町後期に起こった浄瑠璃節が,江戸初期三味線と提携して,人形芝居を上演するようになって成立した。作者に近松門左衛門,太夫に竹本義太夫などが出て,演劇の一様式として確立し,歌舞伎にも影響を与えた。現在「文楽」として伝承されているものはその流れである。


------------- 参考リンク -----------------
阿波人形浄瑠璃 - 傾城阿波の鳴門 順礼歌の段
阿波人形浄瑠璃 - 傾城阿波の鳴門 十郎兵衛内の段
清姫。変身!人形浄瑠璃。
文楽
(ぶんらく)
三味線を伴奏とする義太夫節にあわせて人形操作を行うわが国の伝統的な人形劇で、18世紀に大成されました。もともとは人形浄瑠璃といわれていましたが、

------------- 参考リンク -----------------
文楽「義経千本桜」より二段目「伏見稲荷の段」
文楽 「艶容女舞衣」 酒屋
文楽 「仮名手本忠臣蔵」 大序 1
『杉本文楽 女殺油地獄』
文楽 竹本住大夫/吉田玉男「国言詢音頭 五人伐の段」
歌舞伎
(かぶき)
天正時代の流行語で、奇抜な身なりをすることを「かぶく」といい、そのような装束や髪型の「かぶき者」の扮装で踊った安土桃山時代の阿国の踊りが歌舞伎の祖といわれています。
以後、江戸時代に、そのときどきの流行、芸能を積極的に取り入れながら発展し、舞踊・音楽・セリフ劇などの各要素を備えた「総合芸術」として様式が確立され、現在に受け継がれています。


------------- 参考リンク -----------------
歌舞伎十八番の内 勧進帳
助六 1
<衛星劇場2019年07月>特選歌舞伎
外郎売 市川團十郎
歌舞伎名作選 歌詞・セリフ字幕付き 雷神不動北山桜(なるかみふどうきたやまざくら) 毛抜(けぬき) 鳴神(なるかみ)
囃子
(はやし)
囃子という概念が最初にできたのは、おそらく室町時代で、能楽が発達した時期です。 江戸時代初期から中期には、各地のお祭りで囃子が演奏されるようになり、同じ頃、歌舞伎においても囃子が演奏されるようになりました。
音や舞、踊りなどを高揚させるために、言葉や音楽で賑やかにはやし立てる事を指します。
笛・小鼓・大鼓・太鼓(四拍子)、打楽器(カネ系)、唄や三味線も場合によって使われます。


------------- 参考リンク -----------------
歌舞伎 【長唄・着到】 儀礼囃子
歌舞伎囃子WS
歌舞伎 囃子 下座音楽 
歌舞伎座 着到 開演30分前のお囃子
”(語り)義太夫
(ぎだゆう)
浄瑠璃の流派名。竹本義太夫が1684年(貞享元年:徳川吉宗、8代将軍)大坂で創始したもの。 義太夫節は古浄瑠璃の芸風を土台に謡曲その他の音楽をとり入れて発展した。
人形浄瑠璃(文楽)の伴奏として演奏されます。登場人物の感情表現がはっきりしていているのが特徴です。低音の力強い太棹三味線を、大きめの撥〔ばち〕で演奏します。


------------- 参考リンク -----------------
義太夫「国性爺合戦 (こくせんやかっせん )」(NHK-FM 邦楽百番)
「義経千本桜〜道行初音旅〜」(吉野山)義太夫 Gidayu 野澤松也
和の舞台大集合 - 義太夫・仮名手本忠臣蔵 殿中刃傷の段
義太夫 櫓のお七
”(語り)常磐津
(ときわず)
常磐津は歌舞伎と共に発展してきた「浄瑠璃」の流れをくむ三味線音楽の一種。
浄瑠璃を語る太夫と、三味線弾きで構成される。


------------- 参考リンク -----------------
常磐津「戻橋」
常磐津・三味線
常磐津 齋の会 - 式三番叟
常磐津「戻橋」 雀右衛門・富十郎 邦楽百選
日本の音楽に挑戦! 常磐津①(基礎編)
日本の音楽に挑戦! 常磐津②(実践編)
”(語り)清元
(きよもと)
高音で一音一音を延ばし細かく節に変化をつける派手で粋な曲節と、甲高い声を裏声で聞かせるのが特徴です。演奏には、常磐津のものよりやや細めの中棹三味線を用います。

------------- 参考リンク -----------------
清元 「喜撰(きせん)」 「文屋(ぶんや) 」 ( NHK-FM 邦楽百番)
清元 夕立
清元 幻お七
清元 「 山姥 (やまんば) 」(NHK-FM 邦楽百番)
”(語り)新内
(しんない)
初期は、歌舞伎に用いられていましたが、後に江戸の遊郭を中心に座敷浄瑠璃として流行しました。演奏には、中棹三味線の中でも太めのものを用い、筝〔こと〕の義爪やごく小さい撥で細かく弾きます。

------------- 参考リンク -----------------
新内流し
人間国宝・鶴賀若狭掾師 新内『蘭蝶』
岡本文弥/新内節・明烏夢泡雪
吉原で遊女供養の新内浄瑠璃流し
新内流し(わかりやすい新内流し)
”(歌い)長唄
(ながうた)
長唄は、17世紀前半に上方からもたらされ、歌舞伎舞踊の伴奏音楽として江戸で発展した三味線音楽
「江戸長唄」、幕末になると「お座敷長唄」。明治には歌舞伎を離れた長唄演奏が盛ん。


------------- 参考リンク -----------------
長唄 京鹿子娘道成寺
長唄 越後獅子
長唄「昔噺(むかしばなしたぬき)」「松の緑(まつのみどり)」 (NHK-FM 邦楽のひととき)
長唄三味線「勧進帳」(滝流し入り)
【ロングバージョン】104歳の長唄三味線奏者・杵屋響泉が奏でる圧倒的な音色とは
日本(長唄)『松の緑』
”(歌い)端唄
(はうた)
幕末に、長唄などの劇場音楽を、一般庶民が自分で歌って楽しんだのが、端唄の始まりです。
江戸時代後期から幕末にかけて流行した当時の流行歌で、三味線小歌曲の一種目です。曲の長さは大体3分くらいの短い曲で、小唄の源流と言われています。
端唄は唄と三味線によって演奏されます。


------------- 参考リンク -----------------
【端唄】梅は咲いたか / 千本扇福
本條秀太郎 端唄〜江戸を聞く〜「花の道」01
端唄『獅子頭』『雪だるま』『玉川』『春風がそよそよ』その他(HD)
夕ぐれ(端唄)
”(歌い)小唄
(こうた)
江戸時代末期に端唄〔はうた〕から派生した三味線小歌曲で演奏時間は3~4分程度のもの
幕末に清元節(浄瑠璃の一つ)の中で用いられた短い歌曲が「小唄」の始まりと言われています。 小唄が本格的に確立されたのは、明治時代に入ってからで、大正から昭和にかけては家元も増え、戦後はさらに盛んになって小唄ブームとまで言われるようになりました。


------------- 参考リンク -----------------
祇園小唄
【江戸小唄扇派2代目家元「扇よし和」】
梅は咲いたか 東京小唄清元教室
小唄 「川風」&「から傘の」
小唄「住吉」 " 春日とよ芝鳳社中
”(歌い)歌沢
(うたざわ)
端唄から派生した江戸後期の短い歌謡。
歌沢・哥沢の二派を現在は「うた沢」と共通に表記している。


------------- 参考リンク -----------------
哥澤『松寿千年(しょうじゅせんねん)』
哥澤『念が届いて』
歌沢「綱上」

”(語り)説経節
(せっきょうぶし)
鎌倉時代に始まり室町から江戸時代にかけてさかんに行われた語りもの芸能。 仏教の唱導(説教)から唱導師が専門化され、声明(梵唄)から派生した和讃や講式などを取り入れて、平曲の影響を受けて成立した民衆芸能。

------------- 参考リンク -----------------
説経節 「葛の葉」三代目 若松若太夫
説経節<葛の葉(kuzunoha)> 初代若松若太夫
説経節:小栗判官 初代 若松若太夫【説経節 レコード】
”(語り)祭文語り
(さいもんかたり)
山伏などがほら貝や錫杖しやくじようなどを鳴らして祭文を語り、門付かどづけして歩いたもの(貝祭文・でろれん祭文)。
江戸初期には三味線を伴奏に流行歌謡や浄瑠璃を取り入れた人情物(歌祭文)を語る芸人と化した。浪曲の源流ともいわれる。


------------- 参考リンク -----------------
祭文語り、祭文踊り、おかげ踊り
説経祭文 山庄太夫「宇和竹恨之段」 祭文語り:渡部八太夫
幕末からの語り芸受け継ぐ 奈良市田原地区の祭文
祭文松坂 白井権八 (山中段九郎) / 加藤イサ (1999年)
”(語り)浪曲
(ろうきょく)
浪花節
(なにわぶし)
浪曲とは、明治時代初期から始まった演芸の一つ。 「浪花節」とも言い、三味線を伴奏に用いて物語を語る。 浪花節の起源は800年前の鎌倉時代とも言われ、古くから伝わる浄瑠璃や説経節、祭文語りなどが基礎になって、大道芸として始まった。 その後明治時代初期に「浪花節」と名付けられた。


------------- 参考リンク -----------------
「石松三十石船道中」 広沢虎造.
【名作浪曲BGM】寿々木米若「佐渡情話」【見てきたような語り部屋】
浪曲「忠臣蔵~南部坂雪の別れ」 国本武春
浪曲 玉川勝太郎「天保水滸伝 平手造酒の最後」
浪曲 京山幸枝若「会津の小鉄より小鉄と新門辰五郎」
<浪曲> 先代・日吉川秋水 『水戸黄門漫遊記~矢の根の巻』
浪曲さわり集 唄入り観音経・・・三門 博
浪曲 浪花亭綾太郎「壷坂霊験記」
説明文等はネットの情報を参考にしたものもあります。

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