私的疑問2



専門家の話では、 この最新のDNA解析結果から

日本人はC系統、D系統、N系統、O系統 の遺伝子を持っているそうで、 その比率は、ある調査ではD(D1b)系統(=34.7%)、C系統(=10.0%)、N系統(=1.3%)、O系統(=52.3%)である事が解明され、日本列島内でほぼ均一に分布しているそうです。
この内のD1b系統は日本列島以外には存在しない遺伝子と言われており、
(わずかに、チベットの一部にD1a系統が存在し、インドの一部の島にD1系統が存在すると言われていますが、 近隣の中国、朝鮮(主にO系統遺伝子)にも全く存在しない遺伝子です。)

弥生時代以降は大陸からの渡来人によるO系統遺伝子が混血する為、 このD1b系統遺伝子は縄文遺伝子とも呼ばれているそうです。



疑問点は、この縄文系のD1b系遺伝子が日本にのみ存在して、世界の何処にも存在しないという点です。


もし、縄文人の祖先が大陸(中国・朝鮮)から来たのなら、現在の大陸にもD1b系遺伝子が残っている筈ですが、大陸のDNAは殆どがO系で、大陸にはD1b系遺伝子はありません。

又もし、縄文人の祖先が石器時代にシベリア経由で来たのなら、シベリアのバイカル湖周辺やキルギス付近にC系統遺伝子が存在し、日本人にもC系遺伝子が10%程度存在しますので、日本人の祖先の一部がシベリア経由で来た可能性が高いですが、シベリアには縄文人のD1b系遺伝子は存在しません。
従って、シベリア経由の日本人は縄文以前の原日本人と思われますが、D1b系遺伝子を持つ縄文人の祖先ではありません。

又もし、縄文人の祖先がイスラエルの「失われた10支族」なら、これは年代的に有り得ません。
イスラエルの「失われた10支族」が間違いなく日本に来たと、私は確信していますが、 「失われた10支族」らの渡来人によって、弥生時代に移って行った事に間違いありませんので、 イスラエルの「失われた10支族」が縄文人の祖先ではありません。
また、イスラエルの12支族は(ユダヤ人の始祖と言われる)アブラハムの子孫ですが、中東にD1b系遺伝子はありません。

(D1b系遺伝子を持つ)縄文人の祖先は大陸(中国・朝鮮)でも、シベリア経由でも、「失われた10支族」でもありません。



なお、逆に、約7,300年前の鹿児島県の鬼界カルデラの大噴火による降灰の影響で、日本に暮らせなくなり、日本列島を離れた縄文人が世界各地へ散って行ったと言われていますが、
(一説には当時26万人程あった日本の人口が、7万人にまで急減したそうです。)
もし、大噴火前の縄文人の遺伝子がD1b系なら、D1b系遺伝子は世界各地に存在する筈です。
従って、D1b系遺伝子を持つ縄文人は鬼界カルデラの大噴火の後に生まれた事になります。
(もしくは、世界各地へ散って行った(D1b系遺伝子を持った)縄文人が海外で子孫を残す前に悉く死んだか? )

また、中東のメソポタミア地方に当然現れ、周辺と全く異なる言語で高度な文明な都市を築き、突然消えたと言われている、謎のシュメール人は東方からメソポタミア地方に来たと言い伝えられており、鬼界カルデラの大噴火と年代的にほぼ一致します。
しかし、日本を離れてメソポタミア地方に行った(D1b系遺伝子を持った)縄文人が居るのなら、中東にD1b系遺伝子が今も残っている筈ですが存在しません。

(ただ、中東にはE系遺伝子は存在します。 また、D系遺伝子とE系遺伝子にのみ存在すると言われるYAP遺伝子が中東に存在します。
また、研究によればE系遺伝子はD系遺伝子の変異型とも言われ、DE系遺伝子と表記される事もありますので、 日本から中東へ移動した縄文遺伝子[D1b系遺伝子・YAP遺伝子あり]が中東で[E系遺伝子・YAP遺伝子あり] に変異したと考えると、日本と中東の繋がりの可能性が残ります。 )


(D1b系遺伝子を持つ)縄文人の祖先は約7,300年前の鬼界カルデラの大噴火の後に日本に来たと思われます。



また、 私的疑問1 でも述べた、(旧人類の)ネアンデルタール人がD1b遺伝子を持っていて、縄文人の祖先なら、先に述べた様に、大噴火後に縄文人のD1b系遺伝子は世界各地に散り、世界各地に存在する筈ですので、(D1b系遺伝子を持つ)縄文人の祖先はネアンデルタール人ではありません。

(D1b系遺伝子を持つ)縄文人の祖先はネアンデルタール人でもありません。



残るは、 (現時点での遺伝子研究や遺跡発掘研究での情報からは)

約7,300年前の鹿児島県の鬼界カルデラの大噴火以降に、
D1b遺伝子を持った宇宙人の集団が日本に来て、 日本全土に均一に広がって行った。
と考えるしか無い様に思われます。





以上、現時点では私には、世界各地には存在せず、日本にのみ均一に存在するDNA(D1b遺伝子)を持つ縄文人の祖先が何処から来たのかが、自分では未だ納得できず、解決出来ていません。

今後の遺伝子研究や遺跡発掘が進み、更なる解明が進んでいく事を、期待して待っています。