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初期の日本人は何処から来たか? |
人類はアフリカで発生した事がDNA解析により解っています。 | |
当時のDNA解析は、母方にのみに伝わる特殊なDNAを探るミトコンドリアDNA(mtDNA)解析という、古い解析方法であり、
1990年代後半から研究が急速に進んだ(父方にのみ伝わる)Y染色体のDNA解析からは、 人類がアフリカでのみ発生したとは結論されていない様に思われます。 20万年以上前にアフリカで発生した人類は食料を求めて欧州・アジア・北極圏・北米・南米等の各方向に(何代にも渡り)移動しました。 日本へも(縄文時代より遥か前の)旧石器時代にマンモスを追ってシベリアへ渡った人達の内で(当時は凍って陸続きだった)大陸から北海道に入った人達がありました。勿論、日本列島へは来ずに、そのまま北米さらには南米へと渡って行った人達もあり、その人達が黒髪のインディアンやペルーやインカの原住民になったと思われます。 また、南方から船で来た人や朝鮮半島から船で渡って来た人がある事が考えられ、その様な学説もありましたが、 最新のDNA鑑定から中国、朝鮮やアジアの大部分のDNAはO系統であり、 日本人特有の(O系統より遥かに古い)C系統・D系統の特にYAP遺伝子を全く持っていませんので、 中国や朝鮮半島から来た人は初期の日本人では無く、縄文時代の後の弥生時代以降に日本に渡来してきた人のようです。 | |
Y染色体DNAについて、私の判る範囲でもう少し説明します。 | |
私が判っている(と思っている?)事は、
ヒトのY染色体のDNA型はAからTの20系統に分類されている。 (分類は現在も進行中なので変更や追加や研究者によって必ずしも統一されていない部分がある様です。) 人がアフリカで発生し、アフリカから各地に出ていった年代順にAからTの20系統に分類している。 (何10万年前の記録や情報がある筈がありませんので、現在全世界に住んでる人のDNAや遺跡から発掘された人骨や歯のDNA等の超膨大な量のDNA情報を解析した上で分類されたAからTの20系統です。) (この系統はDNA解析によって後から分析分類されている事ですので、新発見・新解析により変わる可能性が十分あります。) (Aが一番早くアフリカを出たグループ、次がB、その次がC、その次がD、の様に分類している。) (従って、A系統のDNAを持っている人は、その人の先祖は約20万年前の人類の発生時から存在している系統である事が解り、例えばN系統のDNAを持っている人は、その人の先祖は約1万年前(?)程度の、比較的新しく発生しアフリカを出た系統である事が解る。) アフリカを出た年代によって、進む方向は異なりますが概ね同じ方向へ進んでいる様です。 (考えて見ますと、間違っているかも知れませんが、アフリカを出る理由は食料を求めての事に違い有りませんから、例えば、"国民全員が移住先や移住日を決めて一斉に何万年かに1回移住を決行した"という様な感じでは全く無く、 自分達の周りの食べ物を食べ尽くした数十人(か数百人?)の人達が食べ物を求めて近隣の地へ移動し、移動先の食べ物も食べ尽くしたら又もう少し先の所へ移動し、その地で親が死んだら子供の代に変わりその地で暮らし、食べ物が無くなればまた移動し、代替り、また移動・・・、 なお、移動せずにアフリカに残っていた人達も、自分の周りの食べ物が乏しくなってきたら「近所のOOさんもXX年前に引越して行ったから自分達も引越しをしようか」などと、移動を始め、 移動先の食べ物を他の人が既に食べ尽くしていたら別の場所を探し移動、 移動先でOOさんに逢うことがあれば、また暫く近所付き合いをして、また移動・・・。 以上、推測ですが、この様な感じでバラバラに移動を繰り返した結果、人類が世界中に住んでいるんだなと、私は納得しています。 このDNA解析によって、アフリカを出た時期や移動ルートが解明されつつあります。 日本人はC系統、D系統、N系統、O系統 の遺伝子を持っているそうです。 その比率は、ある調査ではC系統(=10.0%)、D系統(=34.7%)、N系統(=1.3%)、O系統(=52.3%)です。 A系統・B系統 のDNAを持つ人の祖先は約20万年前?にアフリカで発生して、 現在の殆どのアフリカ人の系統だそうです。 C系統 は約6万年前?にアフリカを出て、中東付近から南方向に向い、オーストラリア先住民やオセアニア先住民となり、さらに北上して モンゴル高原、シベリア、その後は日本列島でわずかに有り、北米先住民、南米先住民と広がっているそうです。 日本人の10.0%程存在するC系統の遺伝子はCから派生したC2に分類され、世界中にはキルギスやバイカル湖周辺等の、顔が日本人と似ていると言われる地域にC2系統の遺伝子を持つ人が多く存在するそうです。キルギスは日本人そっくりな親日国で、「肉が好きなものはキルギスに残り、魚が好きなものは日本に行った。」という言い伝えがあるそうです。 日本人のC系統は(縄文時代より遥か前の)旧石器時代に日本に着いた人達だと考えられている様です。 マンモスを追ってシベリアへ渡った人達(マンモスハンター)の内で(当時は凍って陸続きだった)大陸から北海道に入った人達が、 C系統の旧石器時代に日本に着いた人達だと考えられています。 D系統 最も古い未分化のDは、アンダマン諸島(インド)の二つの部族に存在するが、現在、両部族合わせて400名ほどしかなく、その人口は減少しつづけている。 Dから派生したD1aは、チベット人に50%(250万人)存在するが、チベット以外には見られない。 D1aから4万年前に派生したD1bは、世界中で日本でのみ見られる。現日本人に35~40%(2100~2400万人)存在する。D1bは縄文遺伝子と呼ばれ、(縄文時代の1万余年の間に)北海道から沖縄まで、日本の津々浦々まで均等に分布していたと思われます。 また、D1bは日本でのみ見られ、世界中にもD系統は、D1aのチベット以外は殆ど見られない。 (これは現在の検体数での結論です。今後検体数が飛躍的に多くなれば、世界の何処かにD1b系統の遺伝子が見つかる可能性はあります。しかし、世界の人類全員のDNA鑑定が終わっても、世界の何処にもD1b系統の遺伝子が見つからない可能性もあります。) なお、日本人のD1b系統の遺伝子の中には特別なYAPという遺伝子を持っている事が解り、 この事からも、日本人は世界中で日本にだけ存在する遺伝子を持っている事になって、 尚更、 日本人の先祖が解らなくなっています。 N系統 は約1万年前?にアフリカを出てシベリアを横断して北欧にまで広がり、北極圏で観察頻度が高いそうです。 日本でも1.3%の日本人にN系統が見られるそうです。 また、徳島では5.7%、福岡では3.8%存在するという研究者もあります。 O系統 は約5千年前?にアフリカを出たグループで、近隣の中国、朝鮮半島、東アジアは殆どがO系統の遺伝子を持っているそうで、現在、朝鮮民族の80%、中国人の70%、日本人の50%を占める。東アジア・東南アジアで最大の系統です。 なお、弥生時代以降は大陸から(O系統の遺伝子を持った)人が日本に大挙して渡来した結果、現在の日本人は西日本を中心にO系統の比率が増えているそうです。 以上、日本人はD1b系統のYAP遺伝子という(現時点では)世界中で日本にだけ存在する遺伝子の存在によって、 あるドイツの研究者の中は"日本人には絶滅したと言われるネアンデルタール人の血が入っている"と言う学者もあり。 また、墜落した宇宙船の中の遺体をDNA解析した結果、日本人と同じYAP遺伝子が見つかった事から、"日本人は宇宙人の血が入っている"など。
(今後の更なる研究・解明の進歩を期待しています。) (私的疑問2) DNA解析、Y染色体、YAP遺伝子の詳細は以下の専門家の詳しい解説をご参照下さい。 | |
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